みなさんこんにちは!Haniです。
このたび、Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)を使って、ベトナム料理のレシピ本をセルフ出版しました。
正直に言うと、始める前は「家で普段だ食べているレシピをまとめるだけだし、そこまで大変じゃないよね?」と思っていました。
……しかし!全然そんなことはなかったです。笑
まず正直な感想として、「本って出版まで相当労力かかるんだな…」っていうものでした。
構成で悩み、Canvaで作っては直し、KDPの仕様に振り回され、価格設定で迷い、入稿後は「レビュー中」の文字を何度も見に行ったりとしましたが、それでも最終的には、無事に入稿までたどり着きました。
ぶっちゃけ売れるかどうかは正直わかりません。でも、「自分のレシピを1冊の本にする」という経験は、思っていた以上に達成感があるものです。
この記事では、Amazon Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)で料理本をセルフ出版するまでの流れと、実際につまずいたポイント、注意点など、
これから
「レシピ本を出してみたい」
「KDPって実際どうなの?」
と思っている方の、参考になりましたら嬉しいです。
①なぜ料理本を出そうと思ったかについて
そもそもなぜ料理本を出したの?っていうところからなのですが、正直私は料理を職業としていたわけでもありません。ですが、ベトナム人と国際結婚
をしたため、ベトナム料理を家庭でも作れたらいいのに、と考えるようになっていました。
とはいえ、最初は作っても夫から「全然違うよ」とダメ出しされることが多く、じゃあもう毎回安定して作れるようにレシピ集にしとこうかなって思ったのがきっかけです。また、料理をSNSにアップすると親しい友人からレシピ教えてよ、と聞かれることが多かったのもあります。
また、非常に個人的な事情ですが、私は母が病気で亡くなっており、母から何の料理も教えてもらってないな…と後悔していました。我が子にも母と父が食べていた家庭の料理を受け継げないか、なら本として形に残るようにしたい!という気持ちが大きかったのがレシピ本を作ろうと決めた大きな理由でした。
② 出版までの大まかな流れ
とはいえ、本の出版は素人です。ましてや料理本となると専門外なのでまずは段階を追って着実に作成を進めよう、とAIを活用しながら手順や思考の整理などを行いました。
KDPで出版する際の大まかな流れとしては下記の通り。
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テーマと方向性を決める
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構成を考える
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レシピ作成・写真撮影
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Canvaでデザイン制作
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校正&KDP用データを書き出す
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KDPに入稿→レビュー
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出版
こちらを細かく見ていきます。
1.テーマと方向性を決める
そもそも本を出す!と決めてから、ふんわりとこういうレシピ本が出したい、というアイデアについてAIのスレッドを作成し、壁打ちで思考の整理を始めました。
ベトナム料理であること、家庭で作っているレシピであること、誰でも作れること、材料が手に入りやすいようにアレンジすること、雰囲気はシンプルでモダンな雰囲気にしたいこと、など詰め込みたい要素をまずは整理し、方向性を決めていきました。
2.構成を考える
構成については、レシピ本だったのでおおよそのレシピはすでに頭の中にありました。しかし、レシピのみだとボリューム感が寂しいこと、ベトナムのコラムなんかもあったほうが読者は楽しいのではないか?と思い、ところどころにコラムを挟むことにしました。(コラム書くのは結構好きで楽しい作業でした)
さらに前書きやあとがきなどは、canvaのテンプレートにあった文章を消して自分なりに考えるなど、比較的楽しい作業でした。
3.レシピ作成・写真撮影
頭の中に合ったレシピを目次に入れ込み、Canvaのレシピ本用のテンプレートから気に入ったものを引っ張ってきてそこに入れていきました。
レシピは家庭で作る際に目分量で行っているものが多かったため、レシピを作成したら一度作り、微調整を何度かやりました。(結構しんどい作業だった)
ベトナム人の夫にも意見を聞くなどして進めましたが、一番根気のいる作業でした。
また、その際に、レシピ本の写真撮影も同時に行いました。使ったツールについては後ほど詳しくご紹介します。
4.Canvaでデザイン制作
Canvaは仕事で使っていたのもあり、有料版を使用していました。サイズの変更や使える素材が多く、本を出版したい方でデザインにこだわりたい場合は有料を強くオススメします。
Canvaで「料理本 レシピ」などで検索するとたくさん出てくるので、好みのデザインを使用しましょう。私の場合は表紙、レシピ、コラムと、別のテンプレを組み合わせて使用しました。
5.校正&KDP用データを書き出す
全ての記事の作成が終わり、レシピチェック、写真チェックが終わったら、一度カラーで印刷して校正を行いました。自分では大丈夫と思っていたのですが、けっこう誤字脱字がありショックを受けます。笑
実際にプリントすることで写真の見え方などもつかめるので、おすすめです。でも印刷代は3000円くらいかかりました(涙)
内容に問題がなければ、canvaからPDFファイルとしてダウンロードし、Kindle CreateでKPFファイルに変換、アップします。(こちらの工程は後ほど詳しく記述します。)
6.KDPに入稿→レビュー
KDPでは、実際の端末でどう見えるかをレビューすることができます。こちらもしっかりチェックし、問題がなければ入稿完了となります。
7.出版
レビューで問題がなければ無事、出版となります。
③ KDP出版で必ず用意してほしいもの
料理本をKDPでセルフ出版するにあたって、私が実際に使ったツール等はこちら。ちなみに特別な機材や高価なツールは必要ありません。
1.Amazon KDPアカウント
まずはこれがないと始まりません。Amazonアカウントがあれば無料で作成できますので、まずは登録しましょう。本文・表紙のアップロード、タイトル、内容紹介、価格設定などを入力するので本がある程度形になってからでも大丈夫です。
2.Canva(デザインツール)
本のデザインは 全てCanva を使いました。こちらはデザインにこだわりたい場合は必ず有料を使うようにしましょう。月額1,000円ちょっとなのでコスパはかなりいいと思います。
テンプレートも豊富で、デザインが得意でなくても形にしやすいのが助かりました。ただし、KDP独自の仕様(ファイルサイズや書き出し形式)についてはちょっとひと手間かかるので注意。
3.撮影用の小道具
料理写真は、特別な機材は使っていません。自分のスマホで料理の写真については撮影を行いました。また、プロっぽく撮りたい、と思いつつも、実際にはプロではないのである程度の写真を撮影できればOK、とハードルを下げておくと精神的ダメージは少ないかと。
白い布やランチョンマット、かわいいカトラリー、小皿やガラスの器など、撮影時に料理の下や背景として映るものについてはほぼ100均で購入しました。中でも紙のランチョンマットは柄がたくさん売られてあって、大変重宝しました。
「映え」を狙うというより、料理が主役になるシンプルな小物を意識しました。背景を整えるだけで、写真の印象はかなり変わります。
④ KDPでよくあるトラブルと解決法
KDPは「簡単に出版できる」と言われがちですが、実際にやってみると細かいところでつまずきがちです。私自身が実際にわかりずらかったポイントと、その対処法をまとめます。
① レイアウトが崩れる(PDFでアップしたら全然違う)
本の編集が終わり、KDPにアップしようと思ってそのままPDFファイルでアップすると、ほぼ100%レイアウトは崩れます。この原因は①canvaの通常PDFを書き出している②電子書籍向けのサイズ・設定になっていないというどちらかが原因かなと思います。
解決策として、
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canvaの通常PDFを書き出している場合の解決策
canvaで本のデザインを作成し、ダウンロードする際に基本的には通常のPDFファイルでダウンロードをします。しかしこれをそのままKDPにアップすると、ほぼ間違いなくレイアウトが崩れます。
これはKindleが推奨しているファイルの種類が、「KPF」もしくは「EPUB」であるからです。(今まで見たことない種類のファイルなので混乱しがちですが大丈夫!)
canvaで作成したPDFの場合は、Kindle Createを使って取り込み&調整が必要となります。Kindle Createはダウンロード&インストールが必要となるのでまずはこちらからインストールしましょう。
https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/GUGQ4WDZ92F733GC
ダウンロードが完了したら、Kindle Create起動を起動して、「新しい本を作成」→プリント・レプリカを選ぶ→ Canvaから書き出した PDF(標準) を選択→ プレビュー確認→ 目次を入れる→ 書き出しボタンを押す→ファイル完成です。
最初に出てくるタイトル・著者名は特に入力不要です。
ちなみに私のダウンロードした際は全部英語だったのですが、ファイルを読みこむ際に該当のファイルがどこにあるのかわかりずらかったので、デスクトップにアップしたいファイルを移動させて呼び出してました。
2. 電子書籍向けのサイズ・設定になっていない場合の解決策
canvaでは本の表紙について下記のように述べています。
アマゾンが推奨する電子書籍の表紙サイズは、2560×1600ピクセルで比率は1:1.6です。しかし、Koboの1448 x 1072やWattpadの512 x 800ピクセルなど、他の選択肢もあります。一般的な目安としては、1500×1800ピクセルの範囲で撮影するとよいでしょう。
私の料理本の場合は、良さそうなテンプレートを使い、縦:2560px 横:1600px で作成しました。canvaは有料版の場合、テンプレを好きなサイズに調整ができます。
②税金の申請画面で「アメリカで30%課税されます」と出てビビる
出版の入力画面を進めていくと、税務情報に関するインタビューという欄があります。その情報を埋めていくと最後に最終確認画面が出て、アメリカでの課税率が表示されるんですが、これ、ほぼ全員が一瞬固まる場面だと思います。
ただこれはアメリカで本が売れた場合だと思うので、日本在住で、日本の税情報を正しく入力していれば、そこまで気にしなくてOKです。
細かい入力方法等については、小田やかたさんという方が書いてくださっている、こちらの記事を参考にさせて頂きました。とてもわかりやすくまとまっています。
https://note.com/ottaka18/n/n72e2f6942bd7
③料理の写真がプロ並みに撮れない
料理本の写真ってかなり難しくて、やっぱりプロの写真家ってすごいなと実感した場面でもありました。とはいえ今から写真の勉強しなおすことはできないので、まずはGoogleで検索して様々な料理の写真を見て研究→100均や雑貨屋さんでおしゃれに見える小物を揃えるところから始めました。
それでもやっぱり技術的には未熟なので、私は自分で作った料理を撮影し、AIで修正をしてもらうことにしました。プロンプトとしては、「この写真を料理のレシピ本に使います。色味などを調整して加工してください。」とシンプルに指示するといい感じに仕上げてもらえます。
ただ注意点としては、最初から全部生成してもらうと一気にAI感が出て胡散臭く見えてしまうので、必ず自分で作って、撮影する→写真そのものは変えずに色味などの修正にとどめておくのがオススメです。
⑤ 価格設定の話
今回レシピ本の価格については最初から最後居間で結構悩みました。正直、プロの料理家でもないですし、家庭料理の備忘録レシピにどれくらいの価値を付けるのか?というのは難しいところです。
ただ、やっぱり労力はそれなりにかかっているので安すぎる価格にはしたくないというのが本音です。ロイヤリティ計算をしつつ、このくらいの収益があれば嬉しいかな、いうざっくりした基準で本体価格は600円ちょっとに決めました。
本当はワンコイン500円にしようかな、と思ったりもしたんですが、ドルで設定する必要があり細かい調整が大変そうだったのでこの価格に。
⑥ 入稿後の不安が半端じゃない
実際に書籍を作る作業中はとにかく前に進む、という意識があるのであまりメンタルには来ないですし楽しいのですが、いざKDPで入稿すると、誤字脱字があったらどうしよう、レシピの分量間違ってたらどうしよう、みたいな不安が頭の中を支配していきます。(笑)
きっと誰もが通る道なのでしょうが、こればっかりは仕方ないですね。とにかく好きなもの食べて、寝ましょう。
⑦解決しなかった問題について
ちなみになんですが、いざ出版してから気づいた問題もありました。
自分のiPadで本を確認してみたところ、ページの半分しか表示されず、下にスクロールしないと全体が見れない状況になっていたのです。
これについては、Noteやネットで調べても明確な解決策は見つかりませんでした。原因としては、PDFを元に作ったプリント・レプリカ形式の本の仕様や、端末ごとの表示サイズの差が関係しているのだろうと推測しています。
今回の経験から、次回作では端末表示を最初に意識して作る必要があると強く感じました。
つまり、自分にできることは限られていて、今回の本では完全な解決には至らなかった、というのが正直なところです。(誰かお優しい方がいたら解決方法について教えてください!涙)
⑧ これからKDP出版をやる人へ
というわけで、私の個人的なKDP出版についてまとめてみました。
これまで参考として様々なKDP出版のNote記事などを拝見したのですが、中には全てAIに丸投げしたようなコンテンツを出版しているケースもあり(ひどいのはNoteの記事も全文AI作成とか)、個人的には今後の出版業界に関して不安を覚えることもありました。
ですが、せっかくのセルフ出版なのでぜひ自分の言葉で、自分の伝えたいコンテンツを丁寧に作っていくことをおすすめしたいです。とても達成感がありますし、売れた時の喜びもひとしおです!
ちなみに作った本はこちらです。もしご興味がありましたらお手に取っていただければ…と思います😸








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