【保存版】使うのはパソコンとCanvaだけ!Amazon KDPで本を自費出版する方法を詳しく解説

こんにちは!Haniです。

「自分で本を出版してみたい」

そう思ったことはありませんか?

私は今回、パソコンとCanvaを使って、AmazonのKDP(Kindle Direct Publishing)で自分の本を出版してみました。

https://amzn.asia/d/0etELugf

しかも、電子書籍のKindle版だけではなく、実際に手に取れるペーパーバック版(紙の本)まで制作。

前回、自力で本を出版するにはどうすればいいのか?という記事をすでに書いたのですが、最近また本の内容をブラッシュアップして新たにわかったことなどがあるので今回は保存版のガイドとしてより詳細に手順などを記載することにしました。

前回の記事はこちら⇩

https://note.com/hani_2025/n/n69a2f6ea62d9

原稿を作って、Canvaでデザインして、KDPに入稿して、エラーを直して、実際に試し刷りを注文して……。やってみると、思っていた以上に「自分でできること」が多かったです。

一方で、「え、なんでこうなるん?」というところで何度も引っかかりました😂

この記事では、これからAmazonで本を出版してみたい人に向けて、私が実際にやった手順を、Kindle版→ペーパーバック版の順番でまとめます。

※この記事では、私が実際に本を制作・出版した際の方法を、できるだけ分かりやすくまとめています。本の作り方やKDPへの入稿方法にはいくつかのやり方があり、これが唯一の方法・一番効率的な方法というわけではありません。使用するツールや本の種類によっても最適な方法は変わります。また、KDPの仕様や設定は変更される場合があるため、実際に出版する際は最新の公式情報もあわせて確認してください。


使用ツールはパソコンとCanvaのみ

今回使ったのは、基本的にこの2つです。

  • パソコン

  • Canva(有料版)

これだけ!
Canvaは有料版を使用しました。個人利用なら月額も比較的リーズナブルで、リサイズ機能なども使えるので、私はかなり重宝しました。

あとはツールではないとは思いますが、

Amazon KDP(Kindle Direct Publishing)

です。こちらはウェブページからアカウントを作っておきましょう。

私の場合、特別な出版ソフトや印刷会社に依頼したわけではありません。本の原稿・レイアウト・写真配置などは全てCanvaで制作し、完成したデータをKDPにアップロードしました。

ちなみに今回作ったのは、ベトナム料理のレシピ本。元々、家庭で作っていたベトナム料理のレシピまとめたいなぁと思ったことがきっかけで、「せっかくなら、自分で本を作ってAmazonで販売してみよう」というところからスタートしました。


出版の種類は、Kindle版とペーパーバッグ版

Amazon KDP(Kindle Direct Publishing)では、自分で作った本を大きく分けて2つの形で出版できます。

① Kindle版

Kindle版は、電子書籍です。

スマートフォンやタブレット、パソコン、Kindle端末などで読むことができます。紙の本を印刷する必要がないので、まず電子書籍として出版してみたい人には取り組みやすい方法です。(初心者の方はこちらから始めるのがオススメ!)

今回の本づくりでも、まずはKindle版から制作しました。


② ペーパーバック版

ペーパーバック版は、実際に印刷された「紙の本」です。

Amazonで注文すると、KDPで印刷・製本されて、自宅などに届けてもらうことができます。

つまり、

Kindle版=電子書籍

ペーパーバック版=紙の本

という違いです。「自分の本を出版したい!」という場合、電子書籍だけでなく、紙の本まで作れるのはKDPの大きな魅力のひとつ。

私も最初はKindle版だけのつもりでしたが、「せっかくなら、実際に手に取れる本にもしたい!」と思い、最終的にはペーパーバック版も制作しました。

ただし、ここで注意したいのが、

Kindle版とペーパーバック版では、作るデータや入稿方法が違う

ということ。ペーパーバックのほうが紙に印刷するため、サイズ・余白・ページ数・表紙構造など、確認する項目が増えます。

この記事ではまずKndle版とペーパーバッグ共通の流れを説明し、Kindle版の作り方を説明、その後にペーパーバック版の作り方を詳しく紹介していきます!

本を出版するまでの全体の流れ

今回の出版は、大きく分けるとこんな流れです。

① 本の内容を決める
↓
② 本のサイズ・出版形式を決める
↓
③ 原稿を作る
↓
④ Canvaで本のページをデザインする
↓
⑤ Kindle用・ペーパーバック用のデータを作る
↓
⑥ KDPに登録してデータをアップロードする
↓
⑦ KDPのプレビューで確認・修正する
↓
⑧ ペーパーバックは試し刷りを注文して実物をチェックする
↓
⑨ 価格などを設定して出版!🎉

ざっくり言えば、

「本を作る → Canvaでデザインする → KDPに入稿する → 確認・修正する → 出版する」

という流れです。

ここからは、まず①〜④のKindle版とペーパーバック版共通の本そのものを作る工程を詳しく説明し、その後にKindle版とペーパーバック版それぞれの入稿方法を紹介していきます。


STEP1 本の内容を決める

まずは当たり前ですが、どんな本を作るのかを決めます。

今回私が作ったのはベトナム料理のレシピ本ですが、もちろん料理本に限りません。エッセイだったり、写真集だったり、やりたいものはそれぞれ違うので自分が作りたい!と思える本にしましょう。

小説、写真集、エッセイ、ハウツー本、イラスト集、旅行記など、自分で作りたい内容を考えます。

この段階では、

  • 本のタイトル

  • 本のテーマ

  • 読者

  • どんな内容を入れるか

  • 全体の構成

  • おおよそのページ数(ペーパーバックには最低ページ数が設定されています。作り始める段階で、KDPの最新の最低ページ数を確認しておきましょう。)

などを決めておくと、その後の作業がスムーズです。

特におすすめなのが、先に目次を作ってしまうこと。

「この章には何を書くのか」「何ページくらい必要なのか」が見えてくるので、Canvaでレイアウトを作るときにも迷いにくくなります。


STEP2 出版する形と本のサイズを決める

次に決めるのが、どの形で出版するかです。

Amazon KDPでは、今回の記事で扱うように、

  • Kindle版(電子書籍)

  • ペーパーバック版(紙の本)

という2つの形があります。

Kindleだけで出版するのか、紙の本にもするのか。ここを最初に決めておくと、Canvaで原稿を作るときのサイズやデータの作り方を考えやすくなります。まだわからないな、、、と思っている人は、どちらも作れるように動いたほうがいいかなと思います。(私は前回の本はそれで失敗しました…)

また、ペーパーバックを作る場合は、本のサイズも早めに決めておくことが大切です。私の場合は、最初はA5サイズで考えていましたが、KDPの仕様を確認した結果、最終的には5.5×8.5インチで制作しました。

ここで大事なのが、

「とりあえずCanvaで作り始めて、あとからサイズを決めよう」

としないこと。

後から本のサイズを変更すると、文字や写真の位置がズレたり、ページ全体のレイアウトをやり直すことになったりします。

できれば、Canvaで本を作り始める前にサイズを決めておきましょう。

※とはいえ、Canva有料版にはリサイズ機能があるので大きく違わなければそこまで問題になりにくいです。


STEP3 原稿を作る

サイズが決まったら、いよいよ本の中身を作ります。ここでは、まだ「きれいにデザインする」ことよりも、内容を完成させることを優先します。

例えば、

  • タイトル

  • 見出し

  • 本文

  • 写真

  • キャプション

  • レシピ

  • コラム

  • プロフィール

  • 奥付

など、必要な文章や素材を準備していきます。

私の場合は、レシピだけではなく、料理についての説明やベトナムに関するコラムなども入れました。この段階で文章をある程度完成させておくと、Canvaでの作業中に文章が増減してレイアウトが崩れる……という事態を減らせます。

「文章を作る」→「デザインする」

の順番がおすすめです。

写真については、私は料理を作り、100円ショップで背景素材などを購入して撮影しました。一眼レフとかいいカメラがある方は是非そちらを使ってください。


STEP4 Canvaでページをデザインする

原稿ができたら、Canvaで本のページを作っていきます。

Canvaでは、

  • 文字の配置

  • 写真の配置

  • フォント

  • 見出し

  • ページ番号

  • 背景

  • 色

  • イラスト

などを自由にデザインできます。

私は今回、写真を多く使ったレシピ本だったので、料理写真を中心にページを組み立てました。ここで注意したいのが、「見た目」だけではなく、印刷・電子書籍として成立するレイアウトにすること。

特にペーパーバックにする場合は、

  • 余白

  • マージン

  • ページの左右

  • 見開き

  • ページ数

なども意識する必要があります。

また、私は途中でページを追加したことで、その後の見開きの位置がズレるという失敗もしました。本の場合、1ページ追加すると、その後のページがすべて1ページずつズレることがあります。

Webサイトを作る感覚で気軽にページを追加すると、後から大変になるので注意しましょう。

作るべきページ&知っておきたい用語を詳しく解説すると、下記の通りです。

表紙(おもて表紙)

本のいちばん前にある部分です。本のタイトルや著者名、メインビジュアルなどを入れます。今回の本では、料理の写真を使って表紙をデザインしました。これもCanvaで検索するとたくさん素敵なテンプレが出てきます。

Kindle版の場合は、この表紙を表紙画像としてKDPにアップロードします。ペーパーバックの場合は、表紙だけを単独で入稿するのではなく、後述する裏表紙・背表紙とつなげて1枚のカバーデータにします。(後ほど詳しく解説)


裏表紙(うら表紙)

本を閉じたときのいちばん後ろ側です。本の紹介文や著者プロフィール、写真などを入れることができます。私は自分の顔写真とか恥ずかしすぎるので適当にイラストなどにしました。笑


背表紙(せびょうし)

本棚に並べたときに見える、本の背の部分です。タイトルや著者名を入れることもあります。ペーパーバックでは、ページ数によって背表紙の幅が変わります。

そのため、「背表紙の幅を自分で適当に決める」のではなく、KDPの仕様に合わせて作ることが重要です。(これも後ほど詳しく解説)


本文(メインコンテンツ)

表紙や裏表紙などを除いた、本の中身の部分です。

今回のレシピ本なら、

  • 目次

  • レシピ

  • コラム

  • 写真

  • 作り方

  • おわりに

などが本文にあたります。ペーパーバックでは、本文データとカバーデータは別々に用意します。


奥付(おくづけ)

本の最後のほうに入れる、その本の基本情報を記載したページです。

一般的な本では、

  • 書名

  • 著者名

  • 発行者

  • 発行日

  • 出版社

  • 印刷・製本に関する情報

などが記載されています。

個人でKDP出版する場合も、奥付を入れておくと本らしい仕上がりになります。ただし、何をどこまで記載するかは、出版形態や目的によって確認が必要です。


マージン

ページの端から、文字や写真などの重要な内容までの余白のことです。本では、ページの端ギリギリに文字を配置すると、印刷時に切れたり、読みにくくなったりする可能性があります。

KDPではマージンに関するチェックもあるため、Canvaでデザインするときから余白を意識しておくのがおすすめです。


裁ち落とし(ブリード)

ページの端まで写真や背景などを印刷したい場合に使う設定です。例えば、ページいっぱいに写真を配置して、端まで完全に写真で埋めたい場合などに関係してきます。

一方、ページの端に十分な余白を取ったデザインなら、裁ち落としなしで制作する方法もあります。(私は今回は余白をたっぷり作り、裁ち落としなしで作成)

ここまでの、

① 本の内容を決める
↓
② 出版する形・サイズを決める
↓
③ 原稿を作る
↓
④ Canvaでデザインする

という工程は、Kindle版とペーパーバック版に共通しています。そして、ここから先はKindle版とペーパーバック版で作業が大きく分かれます。


①Kindle版(電子書籍)を出版する場合

共通工程で、本の原稿とCanvaでのページデザインが完成したら、まずはKindle版を出版しましょう。Kindle版は電子書籍なので、ペーパーバックのように印刷用の表紙を作ったり、本の背幅を計算したりする必要はありません。

STEP1 Kindle用の原稿データを完成させる

まず、Canvaで作った本のデータをKindle用の原稿としてまとめます。本文だけではなく、必要に応じて、

  • 表紙

  • 目次

  • 本文

  • コラム

  • 奥付

  • おわりに

など、本として必要なページを含めて完成させます。Kindle出版の場合は、表紙から最後までひとつのデータとしてPDFでダウンロードすればOKです。ここで一度、誤字脱字・ページ順・写真の位置・文字の大きさなどを最終確認しておきましょう。

次に大事な部分です。PDFファイルのままでは、登録することができないことがあるため、Amazonが提供しているKindle Createを使用します。Kindle Createは、原稿をKindle向けの電子書籍として仕上げるためのツールです。リンクからDLできます。

DLできたら、Kindle Createを起動し、Canvaから書き出したPDFを読み込みます。最初に本の種類を選択する必要があり、料理本のように、Canvaで作ったレイアウトをそのまま電子書籍として見せたい場合は「Print Replica(レプリカ)」を選択しました。右側の内容については自動で入るのでこだわりなければそのままでOKです。

チェックして問題なければ、右上にExportというボタンがあるのでそれを押せばOK。Kindle Create (.kpf)という形式のファイルが出来上がります。

これで、KDPにアップロードするためのKindle用原稿データが完成します。

つまり、

CanvaのPDF=制作した本の原稿

Kindle Createで変換したファイル=Kindleで配信するためのデータ

というイメージです。


STEP2 Kindle用の表紙を用意する

次に、Kindle用の表紙画像を用意します。Kindle版では、本文データとは別に表紙画像(画像ファイル1枚)をアップロードする工程があります。

Canvaで表紙を作成したら、PDFではなくpng形式等でダウンロードし、KDPで使用できる形式で書き出してます。

ここで重要なのは、Kindle版の表紙は「表紙だけ」でOKということ。ペーパーバックのように、裏表紙や背表紙をつなげる必要はありません。ここはとても簡単なプロセスです。


STEP3 Amazon KDPに登録する

原稿 (.kpf)と表紙が完成したら、Amazon KDPにログインして本を登録します。本のタイトルや著者名などの基本情報を入力していきます。

主に設定するのは、

  • 本のタイトル

  • サブタイトル

  • 著者名

  • 本の説明

  • キーワード

  • カテゴリー

  • 発売日などの情報

です。

本の内容が伝わるように、タイトルや説明文もしっかり考えておきましょう。


STEP4 Kindle用の原稿をアップロードする

KDPにログインし、登録画面で、作成したKindle用の原稿データをアップロードします。そして、別途作成した表紙画像もアップロードします。

つまりKindle版では、

① 原稿データ(kpf)

② 表紙画像(画像データ)

の2つを用意する、と考えると分かりやすいです。


STEP5 KDPのプレビューで確認する

データをアップロードしたら、必ずKDPのプレビューで確認します。

ここでは、

  • ページが正しく表示されているか

  • 文字が切れていないか

  • 写真の位置がおかしくないか

  • 表紙が正しく表示されているか

  • ページ順がおかしくないか

  • 文字化けしていないか

などをチェックします。

Canva上では問題なく見えていても、KDP上では表示が変わることがあります。なので、ここは必ず確認しましょう。


STEP6 エラーがあれば修正する

KDPのチェックでエラーや表示上の問題が見つかった場合は、Canvaの元データを修正します。

そして、

修正 → 書き出し → KDPに再アップロード → プレビュー

を繰り返します。私は実際にこの工程を何度も繰り返しました。(たぶん10~30回くらいやった…)

「これで完成!」と思っても、KDPにアップロードして初めて気づくことがあります。焦らず、根気よく!一つずつ修正していきましょう。


STEP7 価格・ロイヤリティなどを設定する

プレビューで問題がなくなったら、販売価格などを設定します。販売価格は、本の内容やページ数、制作費などを考えながら決めます。

また、KDPでは価格に応じて選択できるロイヤリティの条件などもあるため、実際のKDP画面に表示される最新の条件を確認して設定しましょう。


STEP8 出版する

すべての設定が完了したら、いよいよ出版です。審査・処理が完了すると、Amazonで自分の本が販売されます。だいたい審査は通常数日程度かかります。気長に待ちましょう。

ここまで来れば、

「自分で作った本がAmazonで買える!」

という状態になります。まず電子書籍として出版したい人なら、ここまでで完成です。


②ペーパーバック版を出版する場合

Kindle版が完成したら、同じ本をペーパーバック(紙の本)として出版することもできます。ただし、ここからはKindle版とは少し作業が変わります。

紙の本では、実際に印刷・製本されるため、本のサイズ・ページ数・余白・表紙の構造などを考える必要があります。

STEP1 ペーパーバック用の本のサイズを決める

まず、ペーパーバックとして出版する本のサイズを決めます。KDPでは複数の判型から選択できます。

ここで注意したいのが、本のサイズはCanvaで原稿を作り直す前に決めておくこと。本のサイズが変わると、ページのレイアウトも変わるためです。

私の場合は、最初はA5サイズを考えていましたが、KDPの仕様を確認して、最終的に5.5×8.5インチで制作しました。


STEP2 Kindle版をベースにペーパーバック用の原稿を作る

Kindle版で作った原稿をベースに、紙の本用のデータを作ります。

内容は基本的に同じでも、

  • ページサイズ

  • 余白

  • 文字サイズ

  • 写真の配置

  • ページの左右

  • 見開き

  • ページ数

などを確認します。

Kindle版とまったく同じデータをそのまま使うのではなく、「紙に印刷されたときに読みやすいか」という視点でチェックします。


STEP3 Canvaでペーパーバック用のサイズに変更する

決めた本のサイズに合わせて、Canvaでペーパーバック用の原稿を作ります。ここで私が実際に経験した失敗が、ピクセル数だけを見てサイズを決めてしまったこと。

300dpiになるようにピクセル数を計算して作っても、PDFにしたときに想定していた実寸になっていないことがありました。KDPでは、PDFの実際のページサイズが重要です。

そのため、Canvaで最初からインチなどの実寸で設定するほうが安心です。


STEP4 ペーパーバック用の本文を完成させる

本文のレイアウトを調整していきます。特に注意したいのが、ページ数と左右のページ。本は1ページ追加したり削除すると、その後のページがすべてズレることがあります。

例えば、「このページにコラムを1ページ追加しよう」→その後のページが1ページずつズレる→見開きだったページの組み合わせが変わる😭ということも。紙の本では、ページを追加・削除したときにその後のページも必ず確認しましょう。見開きになってほしいページは要チェックです。

原稿が出来たら、原稿データとしてダウンロードしておきます。
大事なのが、本文原稿には表紙と裏表紙を含めないということ。(大事なとこ!)

ペーパーバックでは、

  • 本文原稿 → 本の中身

  • 表紙データ → 表紙・背表紙・裏表紙をまとめたデータ

というように、別々のファイルとして用意します。

ここではまず、本文原稿には、表紙と背表紙を抜いたデータを作成。それをPDFでダウンロードしましょう。


STEP5 ペーパーバックの表紙を作る

ここからがKindle版との大きな違いです。ペーパーバックでは、表紙だけではなく、裏表紙と背表紙も必要です。

つまり、

裏表紙|背表紙|表紙

という形の、横長のカバーデータを作ります。イメージとしてはこんな感じです。

左が裏表紙|真ん中のピンクが背表紙|右側が表紙

これを一枚のデータとして作成するので、ここが大変かもしれません。また、本のサイズによって寸法が違うので勝手に作ってはいけません(笑)

KDPのカバーテンプレートを使って必要なサイズを確認します。本の仕様やページ数を入力すると、カバー全体のサイズや背表紙の位置などを確認できます。ここは自分で適当に計算せず、KDPが用意しているテンプレートを基準にするのがマストです。

まずは、データをKDPにアップすると、小さくカバーサイズを計測してくれるツールが現れます。ここで自分の本のサイズやタイプをすべて入れて、適切なテンプレを表示させ、そのデータをそのままDLします。

わかりずらいんですよねここ

STEP6 裏表紙・背表紙・表紙を1枚にまとめる

先ほどDLしたテンプレートを使い、Canvaで、裏表紙・背表紙・表紙を1枚にまとめていきます。

注意点ですが、先ほどの画像の通り、裏表紙 → 背表紙 → 表紙の順番で配置します。そして、この3つをつなげた1枚のカバーデータとして完成させます。

ここはかなり重要です。具体的な手順としては、まず、Canvaを開いて、「デザインを作成」→「カスタムサイズ」→ KDPのカバーテンプレートに記載されているサイズを入力して、カバー用のデザインを作成します。

次に、先ほどダウンロードしたカバーテンプレートをそのままCanvaにアップロードします。そこに、画像やPDFで保存した表紙と裏表紙を配置し、最後に背表紙を配置します。

これがテンプレ。親切だね!

テンプレに沿って上から配置すればOKなのでカンタンです

ここは、初めての場合はつまづきやすいポイントなので丁寧にやっていきましょう。作成したファイルは、PDFでダウンロードして保存しておきます。


STEP7 本文PDFとカバーデータをKDPにアップロードする

これで本文データと、カバーデータの作成が完了です。

① 本文データ(PDF)

② カバーデータ(PDF)

を用意します。本文データには本文を入れ、表紙・背表紙・裏表紙は別のカバーデータにしましたのでそれをそのまま指定された場所にアップしましょう。

Kindle版とはデータの扱いが違うので、ここは混同しないようにしましょう。Kindle版で使ったKindle Createは不要です。全部PDFでOK。


STEP8 KDPのプレビューで確認する

アップロードしたら、KDPのプレビューで確認します。特にチェックしたいのは、

  • 本文のページ順

  • 文字の位置

  • マージン

  • 写真の位置

  • ページの端

  • 見開き

  • 表紙の位置

  • 背表紙の位置

  • 裏表紙の位置

など。

KDPからエラーが出た場合は、内容を確認してCanvaのデータを修正します。これがまた地道なんだな…。根気よくやりましょう。


STEP9 試し刷りを注文&チェック

ここまで来たら、いよいよ実物を確認します。私は本番の出版前に試し刷りを注文しました。

これは個人的には絶対やっておいた方がいいです。画面上では完璧に見えても、実際に紙になると、「文字が思ったより小さい」「写真の色が想像と違う」「余白が気になる」など、画面だけでは分からないことがあります。

紙の本は、実物を見て初めて分かることが結構あります。
ちなみに試し刷りは無料ではなく、自分が購入する必要があるので何度も修正すると経済的にしんどくなります(笑)

必要であれば繰り返し再入稿をしてチェックしましょう。


STEP10 価格などを設定して出版する

最後に、

  • 販売価格

  • 販売地域

  • ロイヤリティなど

必要な項目を設定します。

すべてのチェックが終わったら、ペーパーバック版を出版。

これで、電子書籍のKindle版+紙のペーパーバック版という2つの形で、自分の本をAmazonで販売できるようになります。おつかれさまでした!


Kindle版とペーパーバック版、どちらから作るべき?

私の場合は、Kindle版を先に作って、その原稿をベースにペーパーバック版を作りました。

この順番にすると、

本の内容を作る
↓
Canvaでデザインする
↓
Kindle版を完成させる
↓
そのデータをベースに紙の本を作る

という流れになるので、ゼロから2冊分作る必要がありません。ただし、ペーパーバックにする予定があるなら、最初の段階から「紙の本にしたときにも成立するデザイン」を意識しておくのがおすすめです。

Kindle版だけを想定してギリギリまで文字や写真を配置すると、後からペーパーバック用に調整するときに大変になることがあります。


困ったときのトラブルシューティングQA

KDPで本を作っていると、「あれ?なんでエラーになるの?」という場面が意外と出てきます。ここでは、私自身が制作中に困ったことも含めて、よくあるトラブルと対処法をまとめます。

Q1.KDPにアップロードしたら「マージン」に関するエラーが出た

A.文字や画像が、KDPで指定されている安全範囲からはみ出していないか確認しましょう。

Canvaでは見た目上きれいに収まっていても、KDPのチェックでは「端に近すぎる」と判断されることがあります。

まずは、

  • 文字がマージンの外に出ていないか

  • ページ番号が端に寄りすぎていないか

  • 写真やイラストの位置は問題ないか

  • テキストボックスがページの端にかかっていないか

を確認してみましょう。私の場合も、文字の位置を調整することでエラーを解消できました。「見た目では大丈夫そう」でも、KDPのプレビューでエラーが出たら、一度すべての文字や要素の位置を確認するのがおすすめです。

これは何回もやってると非常にストレスになるので、余計な手間をかけたくない人は最初から上下左右の余白を多めにとり、コンテンツを中央に寄せておくという方法が非常にオススメです。


Q2.ページの背景色を変えたら、急にエラーが出るようになった

A.背景色や背景画像をページいっぱいに配置している場合は、裁ち落とし(ブリード)の設定を確認しましょう。

特に、ページの端まで色や写真を配置したデザインは、KDPの裁ち落としの設定と関係してくることがあります。「白い背景では問題なかったのに、背景色を入れたらエラーになった」という場合は、

背景の設定 → 裁ち落とし → ページ端まで配置している要素

を一度確認してみましょう。KDPの設定とCanvaのデザインが合っているか確認することが大切です。私の場合、なぜかわかりませんが、背景色を白にしたら解決しました。


Q3.1ページ追加したら、後ろのページが全部ズレた!

A.紙の本では、ページを追加・削除したら、その後のページをすべて確認しましょう。

これは地味に重要です😂例えば、途中にコラムを1ページ追加すると、その後のページがすべて1ページずつズレます。その結果、「この2ページを見開きにしたかったのに、組み合わせが変わっている!」ということが起こります。

ページを追加・削除したときは、追加したページだけを見るのではなく、その後のページを最後まで確認するのがポイントです。

特に、写真を大きく見せたいページや、見開きでデザインしているページは要チェックです。


Q4.Canvaで作ったサイズと、PDFのサイズがなんだかおかしい

A.Canvaの「ピクセル」ではなく、実際の本のサイズ(mm・インチ)を基準に作りましょう。

本のサイズを決めるときは、「何pxにすればいいんだろう?」と考えるより、「何mm・何インチの本にするのか」を先に決めるのがおすすめです。

KDPには対応している判型があるため、最初に本のサイズを決め、そのサイズに合わせてCanvaのカスタムサイズを設定しましょう。

PDFを書き出したあとも、実際のPDFのページサイズを確認しておくと安心です。


まとめ

今回の出版で使ったものは、

パソコン+Canva。

これだけです。もちろん、原稿を書いたり、写真を用意したり、何度も修正したり……という作業はあります。

でも、昔のように「出版社に企画書を送って、編集者さんに見てもらって……」という方法だけが本を出版する方法ではありません。自分で作って、自分で入稿して、Amazonで販売する。そんな出版の方法も、今は普通に選択肢の一つになっています。

もし、

「いつか自分の本を出してみたい!」

と思っているなら、

まずはCanvaを開いてみるところから始めてもいいのかもしれません。私自身、まさか本当に自分の本がAmazonに並ぶところまでできるとは、最初は思っていませんでした。

そして何より、自分で作った本が、実際に「本」になって手元に届いた瞬間は、なかなか感動します。

この記事が、これからKDPで自費出版してみたい人の参考になれば嬉しいです。質問や疑問点は気軽にコメントしてくださいね!

実際にできた本はこちら!もしよかったら読んでみてください♬

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I’m Hani

海外の英語学校で数年間勤務したのち、九州へ移住。出産をきっかけに働き方を見直し、現在は日本語教師として働きながら、通信制大学で中学校英語の教員免許取得を目指しています。

国際結婚で2児の母。教材制作、KDP出版、ブログ運営にも挑戦中。

国際結婚、子育て、学び直し、教育、働き方、旅や暮らしについて、実体験をもとに発信しています。三度の飯よりカフェが好き。

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